教室案内
名古屋市立大学
濱川隆
受賞年月 2015年09月
この度、私は第269回日本泌尿器科学会東海地方会(平成27年9月16日)において「尿管S状結腸吻合術後43年で吻合部腫瘍を発症した1例」という演題を発表し、優秀発表賞を受賞することができました。
小児期の交通事故によって生じた尿道断裂、膀胱腟瘻に対して、尿路変向の一つである尿管S状結腸吻合術を施行し、術後43年を経過した後にS状結腸がんを発症した症例です。この尿路変向は古くからある術式で、合併症として大腸悪性腫瘍の発症率の増加することなどから、現在ではほとんど行われておりません。しかしストマを必要とせず禁制を保てることなどの利点があり、症例を選ぶことで、今日でも十分に通用する術式と感じました。本症例を通じて過去の術式を学ぶことにより、現在の診療においてまた違った視点を持つことができました。この経験を糧に、今後の診療に精進してまいりたいと思います。
[掲載日:2018年12月]
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この度、私は第269回日本泌尿器科学会東海地方会(平成27年9月16日)において「尿管S状結腸吻合術後43年で吻合部腫瘍を発症した1例」という演題を発表し、優秀発表賞を受賞することができました。
小児期の交通事故によって生じた尿道断裂、膀胱腟瘻に対して、尿路変向の一つである尿管S状結腸吻合術を施行し、術後43年を経過した後にS状結腸がんを発症した症例です。この尿路変向は古くからある術式で、合併症として大腸悪性腫瘍の発症率の増加することなどから、現在ではほとんど行われておりません。しかしストマを必要とせず禁制を保てることなどの利点があり、症例を選ぶことで、今日でも十分に通用する術式と感じました。本症例を通じて過去の術式を学ぶことにより、現在の診療においてまた違った視点を持つことができました。この経験を糧に、今後の診療に精進してまいりたいと思います。
[掲載日:2018年12月]