教室案内

教授あいさつ

教授あいさつ

教授

安井 孝周
Takahiro Yasui

世界に発信する教室

名古屋市立大学 腎・泌尿器科学分野は、昭和28年(1953年)に開講されました。初代岡直友教授、第二代 大田黒和生教授、第三代 郡健二郎教授の後任として、2015年1月に教授を拝命いたしました。優秀な泌尿器科医の育成、先端医療の実践と開発、基礎研究による病態解明と臨床応用を通じ、これからの泌尿器科学の進歩に貢献し、世界に発信できる教室を目指して、力を尽くしてまいります。

泌尿器科医の仕事

泌尿器科では腎・尿路・男性生殖器および副腎などの疾患を扱います。対象とする患者さんは、小児から高齢者にわたり、男女を問いません。出生直後から人生の終焉までの患者さんに携わることとなります。疾患は、癌などの腫瘍、先天奇形、男子不妊症、尿路結石、尿路感染症、神経疾患、内分泌・代謝疾患、排尿障害など広範囲にわたります。これらの疾患の診断から治療、経過観察までをトータルマネジメントするのが、私たち泌尿器科医の仕事です。診療においても急性期病院から、クリニックや高齢化社会の在宅診療まで幅広い活躍の場があります。

泌尿器科医の醍醐味

泌尿器科医の醍醐味は、患者さんの治療を考えぬくことにあります。診療では、内科的治療から手術などの外科的治療まで、疾患に関わるすべての治療を実践、マネージメントします。最近20年においても、腹腔鏡手術の普及、ロボット手術の導入、軟性尿管鏡、レーザーを用いた内視鏡手術の進歩、無精子症患者に対する精子採取術、抗がん治療法の開発、排尿異常の薬物療法など、それぞれ大きな進化があり、その診療内容も多様化しつつあります。

2012年の保険改定により前立腺がんが保健の適用になりましたが、当教室ではそれに先んじて2011年から前立腺がんのロボット手術を行い、多くの実績を積んでいます。ロボット手術は腎臓がんや膀胱がんにも保険適用範囲が広がるなど、さらなる発展が期待されています。

人材の育成

どんなに医学が進歩しても、教室で最も大切なのは「人」と考えます。私たちは、男女を問わず、泌尿器科医を志す若き医師たちを「一人前の」泌尿器科医に育て、さらに専門分野で「第一人者」として活躍させるという使命感を持って人材育成に努めています。少しでも関心をもたれた方が、このホームページを見て、名古屋市立大学泌尿器科の門を叩かれることを心より願っています。

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