診療案内

診療科部長からのメッセージ

泌尿器科では、腎臓・尿管・膀胱や男性生殖器(精巣・前立腺)、さらには副腎といった内分泌臓器まで幅広い病気を治療しています。名古屋市立大学病院では、ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術や腹腔鏡・内視鏡手術を積極的に行っており、患者さんにとって低侵襲で負担の少ない治療をめざしています。

診療科の特色

泌尿器科は、尿の流れ(尿路)に関わる臓器(腎臓・尿管・膀胱など)から男性生殖器(精巣・前立腺)まで幅広い臓器をあつかう診療科です。個々の患者さんにあわせた診療を診断から治療まで一貫して行っております。診察は、患者さんのプライバシーに配慮して行っております。

ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術や腹腔鏡手術などの最先端医療、泌尿器腫瘍、尿路結石症、女性泌尿器科、排尿障害、生殖医療などの領域を専門的に実施しています。また、今までの治療法を発展させた独自の治療法を開発し、普及に努めています。外来診療では、専門外来として泌尿器腫瘍・ロボット手術、尿路結石、排尿機能障害、男性不妊症のエキスパートが診療にあたっています。

手術治療では、前立腺がん、腎細胞がん、腎盂・尿管・膀胱がん、副腎がん、精巣腫瘍、尿膜管疾患に対して低侵襲をめざした最新の手術を行っております。ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術は、前立腺がんに対して700例以上(2018年7月現在)を行い、トップクラスの実績を誇っています。最近では、腎細胞がんに対してもロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術を展開しております。また尿路結石に対する内視鏡手術では、国内トップクラスの実績です。

治療方針を決める際には、患者さんとの間で十分なインフォームド・コンセント(説明と同意)が得られるように努めております。あらゆる泌尿器科疾患の治療に対して、常に最新の情報を取り入れた治療を患者さんにお届けできるように心がけております。

先進医療について

2017年6月、MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法(厚生労働省第2項先進医療)が承認されました。この先進医療は、前立腺針生検前に撮影したMRI画像を、画像処理技術「BioJet (バイオジェット) システム」によって超音波画像上に表示させながら生検を行います。この生検方法により、前立腺がんの早期発見率が従来よりも改善されることが期待できます。

主な疾患

主な治療法

泌尿器腫瘍(がん)

腎細胞がん:
ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術や腹腔鏡手術を積極的に行っています。がんが大きく、周囲におよぶ場合には開放手術を行うこともあります。再発・転移をきたした進行症例に対しては、分子標的薬治療や免疫療法なども行っています。
腎盂・尿管・膀胱がん:
病期(ステージ)に応じて、内視鏡手術から膀胱全摘除術まで行っています。今まで開腹手術で行っていた膀胱全摘除術に対する腹腔鏡手術にも取り組んでいます。
前立腺がん:
ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術を中心に治療を行っています。病期(ステージ)に応じて、監視療法、ホルモン療法、抗がん剤治療、放射線治療なども行っています。
精巣腫瘍:
精巣(睾丸)の摘出術や抗がん剤治療を組み合わせた集学的治療を行っています。リンパ節転移に対する腹腔鏡手術も行っています。

尿路結石

尿路結石:
結石の部位・大きさ・原因などを精査したうえで、排石促進療法、対外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡手術(経尿道的結石破砕術:TUL, 経皮的結石破砕術:PNL)を行っています。当院では、TULとPNLを組み合わせたハイブリッド手術(ECIRS)を開発し、トップクラスの治療成績をおさめています。さらに、尿路結石は再発率が高いため、治療後の再発予防にも積極的に取り組んでいます。

排尿障害

前立腺肥大症:
薬物治療が一般的ですが、重症例に対しては内視鏡手術を行います。
過活動膀胱:
薬物治療や行動療法を基本とします。薬物治療をおこなう場合には、残尿の増加や副作用に注意しながら、個々の患者さんに応じた適切な治療を行います。
腹圧性尿失禁:
骨盤底筋を鍛える体操や薬物治療を行います。重症例に対しては、低侵襲手術を行います。
神経因性膀胱:
過活動膀胱と同様に頻尿や尿失禁で困る場合には、基本的に薬物治療を行います。病状に応じて、手術治療や自己導尿が必要になることもあります。

男性不妊症

男性不妊症:
顕微授精のために精巣(睾丸)あるいは精巣上体(副睾丸)から精子を採取します。顕微鏡下に行う手術(MD-TESE, MESA)により、今までは絶対不妊症と診断されていた患者さんの約40%から精子採取が可能となりました。また精管結紮(パイプカット)後の再吻合術を行っております。精索静脈瘤に対しては、鼡径部の小切開創から顕微鏡下に静脈のみを結紮する手術を行います(低位結紮術)。

尿路感染症

原因となる細菌に応じた適切な抗生物質を使用して治療にあたります。尿路の通過障害をともなう場合には、尿管ステントの留置などドレナージ治療が必要になることもあります。また、原因となる基礎疾患に対しても治療します。

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