教室案内
名古屋市立大学
濵本周造
受賞年月 2015年05月
この度2015年5月22日から5月24日までに東京のグランドプリンス新高輪で開催されました日本超音波医学会第88回学術集会において奨励賞を受賞することができましたので報告させていただきます。
現在の結石診療ガイドラインでは、2cmを超える巨大な腎結石に対する治療の第一選択は、経皮的腎砕石術(PNL)とされています。PNLは皮膚から腎臓まで路を作って、砕石・抽石を行うためとても効率のよい治療ですが、血管の豊富な腎臓に太い針を刺す(腎穿刺)ため、手術中や術後に出血をきたす合併症が問題となります。PNLは超音波を用いて穿刺しますが、患者の体型によって難しくなるなど、高度な技術が必要となります。
本発表は、術前のCT画像を超音波へ取り込み、PNLの際に超音波画像と同期させた画像を構築することで、より正確な腎穿刺を行う工夫を示したものでした。本方法の穿刺により、治療成功率の上昇に繋がった点が、泌尿器科とは分野の異なる超音波学会においても評価されたと思われます。研究計画の立案から、研究実施、さらに膨大なデータの収集、解析などを含め、多くの方々にお力をいただきましたこと、心より感謝しております。この場をお借りして御礼申し上げます。
[掲載日:2018年12月]
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この度2015年5月22日から5月24日までに東京のグランドプリンス新高輪で開催されました日本超音波医学会第88回学術集会において奨励賞を受賞することができましたので報告させていただきます。
現在の結石診療ガイドラインでは、2cmを超える巨大な腎結石に対する治療の第一選択は、経皮的腎砕石術(PNL)とされています。PNLは皮膚から腎臓まで路を作って、砕石・抽石を行うためとても効率のよい治療ですが、血管の豊富な腎臓に太い針を刺す(腎穿刺)ため、手術中や術後に出血をきたす合併症が問題となります。PNLは超音波を用いて穿刺しますが、患者の体型によって難しくなるなど、高度な技術が必要となります。
本発表は、術前のCT画像を超音波へ取り込み、PNLの際に超音波画像と同期させた画像を構築することで、より正確な腎穿刺を行う工夫を示したものでした。本方法の穿刺により、治療成功率の上昇に繋がった点が、泌尿器科とは分野の異なる超音波学会においても評価されたと思われます。研究計画の立案から、研究実施、さらに膨大なデータの収集、解析などを含め、多くの方々にお力をいただきましたこと、心より感謝しております。この場をお借りして御礼申し上げます。
[掲載日:2018年12月]