教室案内
名古屋市立大学
岡田淳志
受賞年月 2015年11月
このたび、2015年11に、中華人民共和国常州市人民政府より「A paracrine mechanism involving renal tubular cells, adipocytes and macrophages promotes kidney stone formation in a simulated metabolic syndrome environment. J Urol. 2014 Jun;191(6):1906-12.」の論文に対し、中華人民共和国常州市第十三次自然科学優秀科技論文 2nd prizeを受賞致しました。本論文は2012年10月から日中笹川医学奨学金項目研究者として1年間当教室へ研究留学されました左立先生が主著であり、私は彼の研究指導者としてCorresponding Authorとして共同受賞させて頂きました。
本研究は、メタボリックシンドローム(MetS)環境の腎で生じる腎尿細管細胞・脂肪・マクロファージの共存環境下におけるパラクラインを証明するため、培養細胞の共培養系を作成したものである。この結果、MetS環境では、IL-6, MCP-1などの炎症性サイトカイン・ケモカインと、尿路結石マトリックス蛋白オステオポンチンの発現を亢進させ、腎尿細管細胞へのシュウ酸カルシウム結晶の付着を促進させました。
左立先生は当教室で基礎研究を学び、わずか一年で論文を完成させた大変な努力家です。留学終了後も何度か教室にお越しくださり、私たちと共同研究を進めて下さっています。今後もこのような国際交流を通じた医学の発展に関わって行きたいと思います。
[掲載日:2018年12月]
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このたび、2015年11に、中華人民共和国常州市人民政府より「A paracrine mechanism involving renal tubular cells, adipocytes and macrophages promotes kidney stone formation in a simulated metabolic syndrome environment. J Urol. 2014 Jun;191(6):1906-12.」の論文に対し、中華人民共和国常州市第十三次自然科学優秀科技論文 2nd prizeを受賞致しました。本論文は2012年10月から日中笹川医学奨学金項目研究者として1年間当教室へ研究留学されました左立先生が主著であり、私は彼の研究指導者としてCorresponding Authorとして共同受賞させて頂きました。
本研究は、メタボリックシンドローム(MetS)環境の腎で生じる腎尿細管細胞・脂肪・マクロファージの共存環境下におけるパラクラインを証明するため、培養細胞の共培養系を作成したものである。この結果、MetS環境では、IL-6, MCP-1などの炎症性サイトカイン・ケモカインと、尿路結石マトリックス蛋白オステオポンチンの発現を亢進させ、腎尿細管細胞へのシュウ酸カルシウム結晶の付着を促進させました。
左立先生は当教室で基礎研究を学び、わずか一年で論文を完成させた大変な努力家です。留学終了後も何度か教室にお越しくださり、私たちと共同研究を進めて下さっています。今後もこのような国際交流を通じた医学の発展に関わって行きたいと思います。
[掲載日:2018年12月]