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受賞・助成金レポート

2015 受賞報告

濵本周造先生 第29回日本泌尿器内視鏡学会総会 第6回日本泌尿器内視鏡学会賞

名古屋市立大学

濵本周造

受賞年月 2015年11月

この度、第29回日本泌尿器内視鏡学会総会におきまして、私たちの論文「Developments in the Technique of Endoscopic Combined Intrarenal Surgery in the Prone Split-leg Position. Urology. 84, 565‐570, 2014」が、第6回日本泌尿器科学会賞を受賞しましたので、報告させていただきます。

 

 尿路結石診療ガイドラインでは、巨大な腎結石に対する治療の第一選択は経皮的腎砕石術(PNL)とされています。しかし、PNLは時に重篤な合併症を引き起こすため、高い技術が必要とされています。私たちは、巨大腎結石をより確実に、安全に治療を行うため、経皮経尿道同時アプローチによる内視鏡治療の確立を目指してきました。この治療は、世界的には修正Valdivia体位といった砕石位と側臥位を組み合わせて行いますが、私たちは腹臥位で行っており、本論文では、その利点を解剖学的に検討したものでした。他にも優秀な論文があるなか私たちの論文を選んで頂いたことは、欧米に先を越されている尿路結石内視鏡治療の分野において、内視鏡技術の高さ、独創性については日本でもけっして劣っていないとご評価いただいたものと推察しております。今後は、本受賞を糧にして、さらに患者様のためになる臨床を進めて参りたいと思います。

 

 最後になりましたが、ご指導を頂きました安井孝周教授、郡健二郎理事長はじめ、グループの諸先生方に心より感謝致します。

[掲載日:2018年12月]

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