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受賞・助成金レポート

2015 受賞報告

飯田啓太郎先生 第24回日本小児泌尿器科学会総会 第3回優秀論文賞(症例部門)

名古屋市立大学

飯田啓太郎

受賞年月 2015年07月

平成27年7月1〜3日、東京の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで行われました、第24回日本小児泌尿器科学会総会におきまして、私たちの論文「Accessory Scrotum with Perineal Lipoma: Pathologic Evaluation Including Androgen Receptor Expression. Urology Case Reports, 2 : 191-193, 2014」に対して優秀論文賞(症例部門)をいただくことができましたので、謹んでご報告いたします。

 副陰嚢は正常陰嚢の他に過剰な陰嚢を有し、今までに52例しか報告がない稀な疾患です。本論文は、会陰部脂肪腫を合併した副陰嚢を有する1歳7ヶ月の児に対して外科的治療を行い、副陰嚢の発生機序を考察した論文です。副陰嚢の7割で合併するとされる会陰部脂肪腫との関連性だけでなく、副陰嚢上皮におけるアンドロゲン受容体の発現を検討することで“副陰嚢は会陰部脂肪腫が存在したため陰唇陰嚢隆起が癒合する際に遺残したもの“であると考えました。

 稀な疾患であるがゆえに1例1例の積み重ねが重要であると、今回の症例を通して強く感じました。今回の受賞を励みに、今後も研究・臨床活動に精進して参る所存です。

[掲載日:2018年12月]

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