受賞・助成金レポート

この度、第24回日本小児泌尿器科学会総会にて優秀論文賞〔基礎部門〕を受賞しました。受賞論文は『Expression Profiling of microRNA in Cryptorchid testis: miR-135a contributes to the Maintenance of Spermatogonial Stem Cells by Regulating FoxO1. J Urol. 2014 Apr; 191(4): 1174-80.』 です。論文ではモデルラットを用いて、停留精巣の精子幹細胞で特異的に発現しているマイクロRNAとしてmiR-135aを同定し、これが幹細胞維持に必須とされるFoxO1の発現調節を担っていることをin vitroで証明しました。論文はこれまで報告されていなかった内容ですが、in vivoでの証明などまだまだ詰めるべき点が含まれております。これまでは多くの先生方にご指導を頂き、なんとか研究を続けてくることができました。今後、この研究をどのように展開していくかが最も重要であり、私自身に真に問われる部分であると考えております。これからも日常臨床の疑問に基づいた、真理を追求するための研究をしていきたいと思っております。

［掲載日：2018年12月］